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厚生労働省 働き方改革事例集

中田商事-リコー中小企業応援

M Report
プレスリリース
完成車輸送を強化【三洋陸送】
2025-10-29
カテゴリ:M&A
トレーラー増で新車に対応

自動車部品輸送などを手掛ける三洋陸送(本社:津市大里睦合町西垣内2841、中田純一社長、電話:059-230-7151)は、完成車を輸送するキャリアカー事業を強化する。約1億3千万円を投じ、自動車を運搬するトレーラーを中心に新車への切り替えや増車を実施した。中古車への需要増大に対応するほか、今年8月ごろから新車輸送を開始。9月からは関西方面(神戸まで)にも営業エリアを広げた。キャリアカー事業の一段の成長を目指す。
(三重・桝田宏行)
キャリアカー事業は、主に中古車ディーラーやオークション会場などと取引しており、三重・愛知・岐阜の東海3県エリアに輸送している。中古車市場は、自動車メーカーの認証不正問題に伴い新車流通の滞りを受けて活性化しており、持続的な成長が見込めると判断した。
完成車両を1〜6台積載できる車両を計5台増車した。また、一部の車両を新車へ更新した。現在、キャリアカー事業で使用する車両は1台保有している。
現在は中古車輸送が主力だが、新車輸送を8月ごろに開始した。中田一輝専務は「キャリアカー事業の荷役作業は高い技術力が求められる。新車は一段の技術力と経験が要る。ドライバーの質を高めていきたい」と話す。
1964年創業。2023年にトラック運送が主力の中田商事(本社:伊賀市)の子会社となっている。従業員数は25人。売上高(2026年3月期)は3億円を見込む。
完成車両を1〜6台積載できる車両を計5台増車した。また、一部の車両を新車へ更新した。現在、キャリアカー事業で使用する車両は1台保有している。
現在は中古車輸送が主力だが、新車輸送を8月ごろに開始した。中田一輝専務は「キャリアカー事業の荷役作業は高い技術力が求められる。新車は一段の技術力と経験が要る。ドライバーの質を高めていきたい」と話す。
1964年創業。2023年にトラック運送が主力の中田商事(本社:伊賀市)の子会社となっている。従業員数は25人。売上高(2026年3月期)は3億円を見込む。
キャリアカー10台増車【物流ニッポン】
2025-06-24
カテゴリ:人材確保・育成,M&A
中古車需要増で事業拡大

中田商事は今春までの半年間で、完成車を輸送するキャリアカーを、グループ企業を含めて10台増車した。中古車需要の増加で市場が活性化していることを受けたもので、更なる事業拡大を目指す。
2023年7月に完全子会社化した三洋陸送のキャリアカー事業を、中田商事本体でも積極的に展開してきた。この半年で中田商事本社2台、四日市営業所3台、三洋陸送5台と、グループ全体で10台のキャリアカーを増車。ドライバーも増員した。
中田社長は「自動車メーカーの認証不正問題などで新車の供給が滞った影響で、最近は中古車市場が活性化している。中古車でも人気車種や希少車種は需要がかなり多く、新車から5年落ちでも値段がほとんど下がらないクルマもある。メーカー系列のディーラーも中古車の高値販売に力を入れるなど、市場が変化してきた」と明かす。
その上で、「2年前に三洋陸送を買収した当初は、5年間は利益があがらないだろうと覚悟していたが、25年2月の決算で少し利益が出た。仕事量も安定し運賃も上がったため、キャリアカー事業は成長を見込んでいる」と強調。
中田社長の長男の中田一輝取締役は三洋陸送の専務を兼務し、グループのキャリアカー事業を統括しており、新車輸送の受注も視野に入れた準備を行っている。キャリアカーの荷役作業は、工程が多く技術の経験を要するが、新車を扱う場合は更にハードルが高くなる。中田取締役はドライバー教育に役立てるため、分かりやすく映像化した荷役作業マニュアルの作成を進めている。
「2024年問題」が話題になる前から労働時間の規制強化を見越し、労働時間管理と給与計算を連動させるため、10年4月に時間給制度をスタートさせた。現在は子会社となった三洋陸送にも導入しているが、時間給制はキャリアカーの人材確保でもプラスに働いている。
中田社長は「キャリアカー事業をお行う企業は大手も、長距離輸送や1日当たりの積み下ろし回数など、長時間労働が常態化している会社もあり、辞めて当社に来たドライバーも複数いる。労働時間と給与のバランスが取れていれば、人材は確保できると実感した」と力を込める。
多様で柔軟な働き方に対応【物流ウィークリー】
2025-03-14
カテゴリ:働き方改革,保育園,人材確保・育成,女性活躍,認証登録等
女性が働きやすい職場賞受賞

中田商事はこのほど、三重県が実施する「みえの働き方改革推進企業」登録・表彰制度で今年度の知事表彰企業6社のなかに選ばれ、新設されたテーマ賞「女性が働きやすい職場賞」を受賞した。
企業主導型保育園「どんぐり保育園」を運営し、時短勤務やダブルワークなど多様で柔軟な働き方に対応する同社。令和2年には女性活躍推進法に基づき厚労省が授与する「えるぼし認定(2段階)」を取得しており、現在の女性比率は38%、女性管理職の割合は5割という高い水準だ。
15年勤務する情報管理室の藤森純子室長は「(入社当時は)女性にできることがあまりない普通の運送会社だったが、女性が働きやすい環境を作れてきた、その結果として増えたのだと思う」とこれまでを振り返った。
中田社長は2010年から働き方改革を進めてきた点にふれ、「当時の業界の常識のとらわれず突っ走ってきた。ついにここまで来たかという感じ。やってきたことが対外的に認めてもらえる環境になりつつあると実感している」と手ごたえに言及。外部認証により応募者も増えてきたといい、今後は若い層の雇用にも意識を向ける姿勢を示している。
多様な働き方多角化で支える【中部経済新聞】
2025-02-18
カテゴリ:働き方改革,保育園,人材確保・育成,女性活躍,認証登録等
注目
働き方改革で知事賞も~グループ会社との連携を徹底~

トラック運送業が主力の中田商事は、徹底したグループ会社との連携を通じ、従業員一人一人のライフスタイルに沿った柔軟な働き方を提供している。中小企業では珍しい大手並みの多角化経営が多様な働き方を支える源泉だ。トラック運送などの物流を中核事業に据えながら、人材派遣、保育園(企業主導型)、NPO法人によるサッカースタジアムなどを運営。今年、三重県の「働き方改革推進企業」の県知事表彰(女性が働きやすい職場賞)を受賞するなど高く評価されている。
トラックドライバーとサッカーの1級審判員の”二刀流”で全国を飛び回る女性社員(29)、自動車部品の配送と、グループ運営のスポーツクラブチームに通う生徒たちの送迎バスの運転を兼務する60代の男性社員―。中田商事ではダブルワークや、収入を目的としないパラレルキャリアに従事している従業員は少なくない。倉庫リフト業務をメインに1日数時間、自社の保育園で補助業務に従事するといった働き方も可能だ。
同社は女性の労働力に着眼し、長年、働き方改革に取り組んできた。18年、企業主導型保育園事業に参入。同時期にグループ会社として一般労働者派遣の事業会社「NSサービス」を設立する。
保育園は現在、グループ従業員の子どもはもちろん、取引先などのパートナー企業社員の子どもを受け入れており、地域の女性活躍と地域貢献の役割を果たしている。また、派遣会社の従業員は製造業などの地域企業で活躍するほか、中田商事グループでも働いている。例えば中田商事の従業員が休暇などで欠員が出た場合、派遣会社がカバーできるようにしており業務に支障がでることなく、状況に応じた労働力の最適化が図れる仕組みを整えている。
こうした取り組みが評価され、昨年秋には三重県の「働き方推進企業」として、中小物流事業では初の、最高ランク「三ツ星」に認定された。
トラックドライバーとサッカーの1級審判員の”二刀流”で全国を飛び回る女性社員(29)、自動車部品の配送と、グループ運営のスポーツクラブチームに通う生徒たちの送迎バスの運転を兼務する60代の男性社員―。中田商事ではダブルワークや、収入を目的としないパラレルキャリアに従事している従業員は少なくない。倉庫リフト業務をメインに1日数時間、自社の保育園で補助業務に従事するといった働き方も可能だ。
同社は女性の労働力に着眼し、長年、働き方改革に取り組んできた。18年、企業主導型保育園事業に参入。同時期にグループ会社として一般労働者派遣の事業会社「NSサービス」を設立する。
保育園は現在、グループ従業員の子どもはもちろん、取引先などのパートナー企業社員の子どもを受け入れており、地域の女性活躍と地域貢献の役割を果たしている。また、派遣会社の従業員は製造業などの地域企業で活躍するほか、中田商事グループでも働いている。例えば中田商事の従業員が休暇などで欠員が出た場合、派遣会社がカバーできるようにしており業務に支障がでることなく、状況に応じた労働力の最適化が図れる仕組みを整えている。
こうした取り組みが評価され、昨年秋には三重県の「働き方推進企業」として、中小物流事業では初の、最高ランク「三ツ星」に認定された。
中田社長は「従業員一人一人の生活と働き方に寄り添い、当社で働きたいと思ってくれることのできる職場環境づくりに引き続き注力していきたい」と話している。
中田商事は1995年創業。従業員は約70人。売上高(単体)は約6億5千万円の見通し(25年3月期)。グループ会社(または団体)はNSサービス(人材派遣)、三洋陸送(運送業)、NPO法人スポーツクラブどんぐり(スタジアム・スポーツクラブの運営)。グループ全体の従業員は約110人。
中田商事は1995年創業。従業員は約70人。売上高(単体)は約6億5千万円の見通し(25年3月期)。グループ会社(または団体)はNSサービス(人材派遣)、三洋陸送(運送業)、NPO法人スポーツクラブどんぐり(スタジアム・スポーツクラブの運営)。グループ全体の従業員は約110人。
働き方改革で三つ星【物流ニッポン】
2024-11-19
カテゴリ:働き方改革,保育園,人材確保・育成,女性活躍,認証登録等
県が認定・登録 中小物流では初

中田商事は、運営する保育園やグループ企業を有効活用し、多様な働き方を提供していることなどが評価され、10月1日に三重県の「働き方改革推進企業」として最高ランクの三つ星に認定された。中小物流事業者では初めてとなる。
働き方改革を推進している企業を県が認定・登録する制度で、物流事業者も既に数社が取得しているが、三つ星は中田商事と物流大手の2社のみ。認定には時間管理の徹底、女性社員の活用と登用、従業員の意見を吸い上げ反映させる仕組みづくりなど、様々なハードルが設けられている。各種認証の申請を担当する情報管理室の藤森純子室長は「ドライバーのグループミーティング、リーダー会議、社長と管理者の会議の順に、下からの声を吸い上げて改善策を考える流れにしているが、課題をそのまま放置せず共有できている。管理職の女性比率50%も高く評価していただいた」と明かす。
女性が働きやすい職場環境づくりで役立っているのが、物流以外の分野も含めたフレキシブルな働き方の提供だ。中田商事は企業主導型保育園やサッカースタジアムを運営し、グループ企業には人材派遣会社のNSサービスもある。同社でメーカーの工場やスーパーマーケットなど自一の様々な企業に労働力を提供している。
中田純一社長は「スーパーのレジ打ちが勤務上限6時間で、もう2時間働きたい人には、中田商事のフォークリフト作業や保育園の補助業務をしてらうスタジアムの建屋にある学童保育所でもいい。我が社の従業員だけでなくグループ全体で考え、ライフスタイルに合った柔軟な働き方を提供している」と強調。
取得率が100%の産休や育休に加え、未就学児の看病や検診の際に取得できる「看護休暇」も制度化し、男性社員もとれるようにしている。これらの休暇分はNSサービスの人材がカバーするので、業務に支障が出ることはなく、状況に応じた労働力の最適化が図られている。
中途入社15年目で、現在は管理職として活躍する藤森氏は「男性、女性と分けて考えたことはないが、とても居心地がいい会社だと思う。国土交通省の働きやすい職場認証(運転者職場環境良好度制度)でも、最高の三つ星を目指したい」と力を込める。
(星野誠)

