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プレスリリース

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長良通運、時間給導入 中田商事がアドバイス【物流ニッポン】

2023-10-20
カテゴリ:IT活用,働き方改革,時給制
毎年ベアで給与水準⤴
物流ニッポン
中田商事は4日、長良通運の水谷かをり取締役管理本部長の訪問を受けた。長良通運で時間給制度の導入を検討中で、中田商事の事例を聞いて参考にしたい、という水谷氏のリクエストに中田社長が応じた。
 中田商事は2010年10月に時間給制度を導入。中田氏と情報管理室の藤森純子室長は画像を使いながら、時間外労働の賃金割増率アップや上限規制の強化を見越し、労働時間管理と給与計算を連動させる目的だったと説明した。水谷氏は「歩合給廃止で社員から不満は出なかったか。一方で収入を増やすため、わざと長い時間働く人もいるのでは」と質問。
 これに対し、中田氏は「従業員の給与シミュレーションを行うと方程式が見えてくる。絶対評価と相対評価を擦り合わせた人事考課も加味し、一人ひとりが納得する時間給をここに設定した。実際に導入してみると、長時間ではなく効率良く働く方が自分のためになると全員が理解してくれた。時間給は毎年ベースアップを行い、給与水準は以前より上がっている」と答えた。
 また、給与シミュレーションデータを作成した藤森氏は「表県産ソフトに手打ちすると時間がかかるが、デジタルタコグラフのデータを活用すれば作業が格段に効率的になる。導入に伴う事務負担を軽減することも大事」とアドバイス。
 水谷氏は「デジタコの有効活用やDX(デジタルトランスフォーメーション)化は我が社の課題だが、時間給の方が計算が楽になることがよく分かった。労働時間短縮にもつながるので、2、3年掛けて丁寧に実現させたい」と力を込めた(星野誠)